来る6月、全国の防災士の皆様を対象に、地域防災力のさらなる向上を目指す「防災地域WEB」活用術の実践スキルアップイベントが開催されます。
阪神・淡路大震災から30年という節目の年に始動するこのプロジェクトは、デジタル技術を活用した新たな防災のあり方を提案し、全国へとその知見を共有するものです。
本稿では、このイベントの導入として、「地域防災WEB」とは何か、そしてそれがなぜ今、地域防災において不可欠なツールとなっているのかについて解説します。
「地域防災WEB」とは何か?

▲出典元:地域防災WEBより https://chiiki-bosai.jp/index.php?gid=10006
「地域防災WEB」とは、文字通り、地域に特化した防災情報を網羅し、インターネットを通じて住民や防災関係者がアクセスできるウェブプラットフォームを指します。これは単なる情報提供サイトに留まらず、災害発生時や平時における情報共有、地域住民間の連携、そして防災計画の策定・見直しに資する多機能なツールです。
なぜ今、「地域防災WEB」が不可欠なのか?
阪神・淡路大震災から30年が経過し、私たちは大規模災害の教訓を深く胸に刻んでいます。特に、災害発生時の情報混乱や孤立、そして自助・共助・公助の連携不足は、多くの課題を残しました。こうした経験を経て、デジタル技術の進化は、地域防災のあり方を根本から変える可能性を秘めています。
防災士の皆様へ:地域防災WEBを「活用する」から「創る」へ
今回の実践スキルアップイベントは、「地域防災WEB」の活用方法を学ぶだけでなく、防災士の皆様が地域におけるこのツールの普及・浸透を推進し、さらには地域のニーズに合わせて発展させていく「創る」役割を担っていただくことを目指しています。
阪神・淡路大震災30年という節目に始まるこのプロジェクトは、過去の教訓を未来に活かし、災害に強い地域社会を築くための重要な一歩です。全国の防災士の皆様が「地域防災WEB」を最大限に活用し、地域防災力の向上に貢献されることを心より期待しております。
イベントでのハンズオンセミナーを通じて、皆様が「地域防災WEB」を使いこなし、それぞれの地域で実践的な防災活動を展開されることを願っています。共に、災害から命を守る社会を築きましょう。